
11時にチェックアウトし10分後に出発。手持ちの水は3L。
天気も良く、雪は残っていたが比較的走りやすい路面状況。このくらいならむしろ雪が残っていた方が走りやすいかもしれない。
泥路面を走るよりは雪の上を走る方がストレスが少ない。
国境付近でハクトウワシと二頭のキツネを見掛け、アメリカ国境に近付いているのを実感した。
今日のスタートから国境付近までは追い風でとても進みやすかったが、国境を越えてからは少々強めの向かい風だった。軟弱者なのでやはり追い風がいい。
国境直前の免税店でカナディアンウィスキーを買った。10ドル程度だった、安い。
さようならカナダ、思い出深いアルバータ。
アメリカへの入り口。別に悪いことはしていないし変なものも持っていないが緊張する。
後部に括っていたナンバープレートについてはどこで手に入れたんだ?と訊かれた。
米国の滞在期間延長についての勝手が分かっていなかったのが一番の心配な点だった。ここで延長不可となるとオーバーステイがほぼ確定してしまうので。
滞在期間について特に何も言われることもなく通過したが、それはおかしいと思い訊いてみるとどうやら別途手続きが必要なようで館内に入るよう促された。危うくオーバーステイだった。
延長手続き自体は簡単で、訊かれたことに対して淡々と答えていっただけ。どこを通ったか、宿泊はどうしていたかなどごくごく簡単なものだ。
手数料として6ドルが必要で、延長許可のような切符を旅券に貼付された。アメリカ出国の際に渡すようにとのこと。
モンタナ州に入りしばらくするとモニュメントがあった。
遠くにチーフマウンテンというテーブルマウンテンが見える。ここの近辺はネイティブアメリカンのブラックフット族の居留地のようだ。
またきたよ、アメリカ。そしてはじめましてモンタナ州。
進行方向に灰色の雲が見られ、午後4時には激しい雪に変わった。
Babbの手前でかなり近距離でライフルの音が三度響いた、少し緊張する。
銃声はたまに耳にするがあまり心地の良い音ではない。
全ての店が閉まっていた、冬は人がいないのかな。
Lower Saint Mary Lakeには数多くの水鳥がいた。
雪が強まってきた。
1730、Malmstrom AFB Recreation Areaに到着。多くのキャンプサイトがあったが整備はされていなかった。この時点で視界は悪くかなりの降雪だった。
湖畔にテントを張る。雪で境目は分からない。
乾燥野菜を入れたラーメンを食べ、スナックとジャーキーをつまみに国境で買ったカナディアンウィスキーを愉しんだ。
この日はふたつの寝袋を使ったがマットレスは使わなかった。降雪量は結構だったが寒くはなかった。
フクロウが鳴いている声を聴きながら眠りに就く。滞在するのに良い場所だなと感じた。