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Dalton Hwyについて

2020年8月5日 - 2019, Alaska, Dalton Hwy, USA

FairbanksからDeadhorse、北極海に至る道路Dalton Hwyについてまとめた。もう一度走る際の自分用の忘備録として、またこれから走る人への一助となれば。写真に関しては逐次追加していく、取り敢えずの投稿ということでここはひとつ。

 

 

概要

アラスカ州を通る全長666kmの道路、FairbanksからSteese Hwy及びElliot Highwayを130km程北上したLivengoodが始点となっている。Fairbanksから自転車で縦断する場合、片道800km程の道程となる。身も蓋もないけど詳しくはWikiに書いてある。

 

 

交通

大型のトラックやトレーラーの割合がとても多いが交通量自体は少ない。

偶に自転車やバイクの旅行者と遭うこともある。

 

Coldfoot以南は激しいアップダウンが続く。Coldfoot以北はChandalar ShelfやAtigun Passなど文字通り山場はあるがAtigun Pass以降は平坦に近い下りが続く。南側、特にスタート直後しばらくの方がかなり厳しい印象。

 

路面はColdfoot前後など一部区間を除くとほぼ未舗装であり、雨後はぬかるむので難儀する。自分が走った時は乾燥している路面には散水車が撒いていた、工事の為なのか保全の為なのか分からないが自転車で進む身としてはなかなか厳しかった。
乾燥していると走りやすいが石によるパンクは常に気がかりなのと、トラックの巻き上げる砂埃はすさまじいの一言。

ただしトラッカーは安全面のみでなく砂埃にもかなり気を遣って運転してくれているように感じられた。パスする際はかなり速度を落としてくれる。

上記の通りかなりの悪路であるので後ろから車が近付いているのを察した場合は脇に寄って先に行ってもらうのが賢明。

 

因みに南下する場合は良いが北上する場合はそのまま帰国するのでもない限り当然帰路を考えないといけない。

航空機なら300~600$、シャトルバン(要予約、期間限定、詳しくはウェブサイトにて)なら300$程度と記憶している。※250$だった。

 

 

補給

FairbanksからDeadhorseまでの間で飲食が可能なポイントは7つ。その内訳はSteese HwyとElliot Hwyに3つ、Dalton Hwyに4つ。しかし確実に年中開いているのは2つだけと思われる。

 

Steese Hwy & Elliot Hwy

・Fox周辺

醸造所、パブ、ガソリンスタンド、ホテル、有料キャンプ場(RVパーク)がある。キャンプ場は夏季のみの営業。

 

・Hilltop Restaurant

おそらく年中無休。Fairbanksから17mile程北上した左手にあるレストラン併設のガソリンスタンド。大型トラックたちの拠点のひとつ。

料理とパイどちらも美味しいので是非立ち寄って欲しい。スナックやパワーバーなどの種類も多く便利。

 

・Arctic Circle Trading Post

営業は夏季のみかつ営業時間は9時から13時くらいと短いので注意。Fairbanksから60mile北上した右手にある土産物屋。主にシャトルバンで来る観光客を相手にしている感じがする。飲み物やカップ麺、ドーナツ程度の軽食が食べられる。

オフシーズンは予約客のオーロラ鑑賞などに使われるとのこと。外のデッキにオコジョが住んでいる。

 

Dalton Hwy

・Yukon River Camp

年中無休。レストラン併設のガソリンスタンド。宿泊も可能だがレギュラーシーズンで219$(2020年)と高い。ハンバーガーが旨かった。

レストランメニューを除くとスナック程度しかないので食料補充には期待できない。

 

・Coldfoot

年中無休。レストラン併設のガソリンスタンドがある。宿泊施設もあるがやはり219$~となっている。シャワーのみの利用も可能(だがやはり高い)。

5月~9月までの間は朝食夕飯ともにバイキングがある。それ以外のシーズンはメニュー注文のみ。お酒も飲める。飲まれないように。

食料として買えるのは同じくスナック程度のみ。

補給とは関係ないが道路を挟んで向かい側にはビジターセンターがあり、数日おきにレンジャープログラムを行っている。参加は無料で楽しいので体験してみて欲しい。ただしこちらの営業は夏季のみ。

 

・Wiseman

ハイウェイを逸れて数キロ進んだ場所にある小さな集落。Coldfootから程近く、ルートを外れるので通常であれば立ち寄ることもないだろうが見応えのある場所なので余力があれば行ってみて欲しい。

BBがあるが当然予約が必要。飲食店などは無い。最奥の個人宅で土産物を売っていたので覗いてみると良い。

 

Coldfootには郵便局があるため必要なものを先に送っておいて現地で受け取ることは可能、営業日はかなり限定されていたので要確認。

往復する場合は(Fairbanksは当然として)Deadhorseにはゼネラルストアがあり、補給はそれなりに可能。流石に米は無かったがパスタなどは普通に置いてある。不安なら前述の荷物の先送りも出来るがその必要性は薄い。

 

道中食糧不足が予想される場合にはColdfootのレストランでテイクアウトするという方法も出来なくはない。

 

水はYukon River以北は綺麗な水が割と手に入る。浄水器は必要。Atigun Passの北側麓ではとても澄んだ水が手に入った。毎回水場で3L程確保しておけば早々困ることは無い。

 

 

野宿、宿泊

同じ場所でのキャンプは14日間まで、パイプラインへのアクセスロードなどは塞がないというのがルール。

またToolic Lake近辺(278~293MP)は野宿禁止となっている。)。

 

道路脇に焚火の跡があったり見るからにちょうどよいスペースがある。旅行者達は概ね同じ場所にテントを張っているように見受けられる。本当にどこでもキャンプできるので寝床には困らない。

人間よりも野生動物の方が怖いのですぐに助けを求められるように必要以上に道路からは離れないようにしたい。

 

公式なキャンプ場は南からFive Mile、Arctic Circle、Marion Creek、Galbraith Lakeの4箇所。

・Five Mile

Yukon付近のキャンプ場。そのまま飲める水が年間通して利用できる。ここの水は冷たくてとてつもなく美味しい。Yukon Riverの流れはお世辞にも綺麗ではなかったので水分はこちらで確保するのをおすすめする。凍結防止のために太いホースで垂れ流しになっているが、洗車などはせずに綺麗に保つ努力をして欲しい。とても広い。有料になる可能性がある(その旨の記載あり)。

 

・Arctic Circle

Arctic Circleの看板がある。看板の前にあるエリアはデイユース専用でキャンプは禁止。キャンプ場はそこから少し上った所にある。キャンプ場にはライチョウが沢山いる。

 

・Marion Creek

このキャンプ場だけ有料(8$)となっている。5マイル手前(南)のColdfootはテントサイトが無料なのでここを利用することはまず無い。ハンドポンプで水が補給できるがオフシーズンは使えなかった(ハンドルが外してあった)。5月後半から9月の初頭まではキャンプホストが滞在しているとのこと。

 

・Galbraith Lake

脇道に逸れてしばらく走る必要があるが、荒天だったせいかかなりの距離に感じた。水分補給は湖からになると思う。ここはよくわからん。

 

こちらはキャンプ及び補給に関する一覧をまとめたもの。距離(MP)は目安。

 

 

Dalton Highwayを自転車で走っていると普段とは比較にならない頻度で声を掛けられる。食料や水をいただくことも多々ある。

現地の人とトラッカーを除くとカメラマンやハンター、オーロラや北極海狙いの観光客だろうか。

動物の情報や路面状況などを教えてくれることもしばしば。

 

 

動物

・arctic ground squirrel(ホッキョクジリス)

Atigun Passを超えた平地の岩の上で頻繁に直立していた。小さいしそんなに動いていないのに不思議と目立つ。生息域はアラスカほぼ全域。

 

・ptarmigan(ライチョウ)

Arctic Circle以南で頻繁に見た。キャンプ場を我が物顔で闊歩している。季節で羽毛の色が変わるのか別種なのかは分からないが、通常色の他に黒いものと雪の地域では白いものも散見された。生息域はアラスカ全域。

 

・snowshoe hare(ウサギ)

Dalton Hwyでは見掛けなかった。生息域はアラスカ全域。

 

・lynx(リンクス)

まず姿を現すことは無い。生息域はアラスカ全域。

 

・fox(キツネ)

arctic foxとred foxの二種がいる。道中目にすることは無かった。前者の生息域は極北、後者はそれ以南で、オーバーラップする(被る)部分ではred foxが支配的な強さを持っているらしい。巣穴を壊して殺してしまうとか…(知りたくなかった)。

 

・black bear(ブラックベア)

ほぼ草食の熊。グリズリーよりだいぶん珍しい。まず襲われないがいざという時はfight backする(戦う)こと。生息域は極北を除いたアラスカ全域。

 

・grizzly(グリズリーベア)

旅中で一番危険な動物かもしれない。出くわしたくないが写真は撮りたいジレンマ。遭うことは無かったのでよかった。よくない。リラックマもたぶん怒ると怖い。

生息域はアラスカ全域。

 

・polar bear(ホッキョクグマ)

過去にハイウェイに現れたことがあるらしいがまずいない。アラスカではエサとして人間を襲ってくる唯一の動物だとか。生息域は極北のみ。

 

・musk ox(ジャコウウシ)

Deadhorseまでの150km程の範囲で群れを見掛ける。近付いても容易に逃げない。サイズの割に小食らしい。しっかり食え。おかわりもいいぞ。

一番見たかった動物。愛おしい。好きだ。愛してる。生息域は極北とアラスカ西部一部地域のみ。

 

・moose(ムース)

鹿の中で最大の種、デカい。グリズリーと並んでアラスカの代表的な動物。Coldfoot以南で単独で見掛けることがあったが頻度は高くない。こちらに気付くとすぐ逃げる。逃げるな。戦え。生息域はアラスカ全域。

 

・carribou(カリブー)

群れでいることが多い。広く分布しているが川沿いの平地で見ることが多かっただろうか。

道路脇で草を食んでいることがあるがこちらに気付くとすぐ逃げる。ハンティングの対象になっているので逃げるのは仕方ない気もする。人間怖いよね分かる。

生息域はアラスカ中部を除いたほぼ全域。

 

・wolf(オオカミ)

まず見ることはできない。いつか見たい。生息域はアラスカ全域。

 

・dall sheep(ドールシープ)

山の中腹から山頂にかけて見掛ける白い点がそれ。登れば普通に見られるらしい。生息域はBrooks Range等の山岳地帯。

 

・coyote(コヨーテ)

オオカミに似ている。尖った形状の耳は決して下がることが無いらしい。生息域はBrooks Range以南。

 

・owl(フクロウ)

種類は分からないがフクロウは何度か見掛けた。近くで見ることはなかなか難しそう。不思議と晴天ではなく吹雪いている中で見ることが多かった。生息域はアラスカ全域。

 

・beaver(ビーバー)

いるらしい。北米に於ける最大のげっ歯類。野生下で10~12年の寿命。尾を含めたサイズは1m前後、体重は17~32kgほどで最大のものは45kgを記録したとか。デカい。

少なくともハイウェイを走っているだけでは見つけられそうにない。生息域はアラスカ中部を除いたほぼ全域。

 

・bald eagle(ハクトウワシ)

見掛けることは無かった。ウイングスパンが2.3mとアラスカの鳥類の中では最大の種。生息域はアラスカ全域。

 

他にも多くの渡り鳥やサーモンもいるが割愛。長くなってしまった。写真はDalton Hwy道中で収めたもののみ。

 

 

 

トラブル

・パンク

未舗装路なので頻発する(はず)。泥塗れになったタイヤのパンク修理は本当に心が折られる(と思う)。ぼくは一回もしなかった。

 

・チェーン切れ

ルート上に自転車パーツが手に入る場所は皆無、Fairbanksで予備チェーンを用意。

 

・ディレーラー不調

常に泥や砂を噛んで走るため、プーリーが割れたりディレーラー自体が破損することがある(壊れた)。シングル化のやり方を覚えておきたい。バカみたいな話だけどディレーラーの予備を持っておくのもあり。

 

・ブレーキパッド摩耗

急な下りが多いのでパッドが酷く摩耗する。前後とも予備のパッドは必須。軽いし。

 

上記のうちパンク以外は全て経験した。準備不足がたたって最後は200kmほどを歩くハメになった。準備はしっかりと。

 

ドライバーとのトラブルは避けたい。逃げ場のない環境なので尚更。

産業道路を走らせてもらっているという気持ちで安全のためにもお先にどうぞを徹底したい。

また万一困った場合は観光シャトルバンの人などはかなり丁寧に対応してくれる。

 

 

その他

携帯の電波はColdfootとDeadhorse近辺を除いて一切無い。およそ10km程離れると使えなくなる。Yukon Crossingでは宿泊者はwifiが使えそう。

 

オーロラに関しては全域で見られる。夜半テントから顔を出すと音もなく、しかしまばゆく踊っている。極北の世界でオーロラを一人占めしていると寝るのが勿体ない気持ちになる。

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